福島市で2005年8月に開かれた原子力委員会主催の「原子力政策大綱案に関する公聴会」に東京電力社員などが出席していた問題で、東電は7月3日、計43人を動員していたとする社内調査結果を発表しました。東電福島復興本社は「(原発推進発言が出ることに)期待があったのは否定できない」としています。
東電によると、動員したのは社員33人と関連企業社員3人のほか、福島第1、第2原発がある双葉、大熊、富岡、楢葉4町の住民7人。本店幹部の指示で、両原発について計11人が発言しました。発言に関する具体的な指示はありませんでしたが、ほぼ原子力発電に賛成する意見だったといいます。
富岡、楢葉両町の4人には東電の車両で移動する際、約3000円の昼食が提供されたといいます。