首都圏反原発連合(反原連)は7月19日、原発の再稼働に反対する首相官邸前抗議行動を行いました。再稼働を進めようとする安倍晋三内閣に、4500人の参加者(主催者発表)が抗議の声をあげました。
北海道小樽市から初参加した女性(48)は大学生と高校生の子をもつ母親です。「官邸前はすごい人数で、元気が出ます。泊原発の再稼働をとめようと地元でデモをしています。福島の事故後、魚など食べ物の放射能汚染が心配です。原発はすぐになくしてほしい」
男性(54)も仙台市から友人と初めて参加。「廃棄物の行き場のない原発は破たんしているのに、再稼働の企てはおかしい」と語りました。
同じく初参加した東京都港区の女性医師(33)は「事故があったのに、なんで安全といい切れるのか。原発輸出を推進することも、原爆を落とされた唯一の国として恥ずかしい」と話しました。
笠井・吉良両氏元気にスピーチ
日本共産党の笠井亮衆院議員、吉良よし子都雇用と就活対策室長は19日、官邸前抗議行動に参加してスピーチしました。
笠井さんは、「再稼働反対・原発ゼロの声を意思表示して、政府に原発なくせの決断を迫っていこう」と訴えました。
吉良さんも訴えました。「あの福島の事故のとき、小学生の男の子が『ぼくはおとなになれますか』と菅首相(当時)に手紙を書いたことが忘れられません。未来をになう子どもたちにこんな苦しい思いをさせる原発事故は二度と起こしてはいけないんです。大飯(原発)を止めて、原発を廃炉にするしかないではありませんか。力を合わせて再稼働を阻止して、原発廃炉にもっていきましょう」
各地で連帯の行動
被爆者ら行進・・秋田
秋田県の「さよなら原発県民アクション」は、秋田市中通の仲小路などをデモ行進し、「再稼働は許せない、原発輸出とんでもない」などと唱和しました。初参加者を含む28人が参加。県原爆被害者団体協議会の佐藤力美事務局長が「ヒバクシャは原爆も原発もゆるさない」とあいさつしました。
大館市での「原発ゼロを求める金曜日大館行動」には、17人が参加しました。
関電支社前で・・名古屋
名古屋市の関電東海支社前では「原発ヤダヤダ!」「安倍政権は原発やめろ!」と抗議が響きました。県内あちこちの「金曜行動」に顔を出し、久しぶりにドラムを抱えてこの場に戻ってきた吉田誠さん(38)は「事故を起こして対処もできず、なにが『世界最高の安全性』か。新基準も『世界一厳しい』と言葉で飾っただけで、政府の気が知れない」と憤りました。
倉林氏スピーチ・・京都
京都で「原発いらない」とアピールする官邸前抗議行動に連帯した金曜行動が、関電京都支店(京都市下京区)前で行われ「原発なくそう」「輸出をするな」などとコールしアピールしました。
日本共産党参院京都選挙区候補の倉林明子さんも参加し、激励。 「再稼働ノーの審判を下すのは国民です。大飯原発止めろ、高浜原発再稼働ノーの声を届けます」とスピーチしました。
関電本店前も・・大阪
大阪市北区の関西電力本店前では、労働者や若者、お年寄り、子連れのお母さんらが集まり、太鼓を鳴らし「大飯原発止めろ」「再稼働許すな」と抗議の声をあげました。
ほぼ毎回参加するという女性(55)=豊中市=は、「福島の人たちは15万人も避難しています。関電や政府は再稼働をあきらめてほしい」と話しました。
歌に思いのせ・・岡山
岡山県では、原発ゼロをめざすイレブンアクション岡山実行委員会が48回目の金曜行動に取り組み、28人が参加しました。歌謡曲のメロディーにのせて「♪もしも 原発 なくしたら 自然の 電気で暮らしたい 風力 太陽 水力で」と歌いながら中国電力岡山支社のまわりを行進。「安全な電気をつくれ」などと訴えました。