滋賀県の「いのちとびわ湖を放射能から守る輪」は8月20日、嘉田由紀子知事に住民の生命と財産、近畿1450万人の命の水源を守る立場から、関西電力に対し、大飯と高浜の両原発(福井県)の再稼働申請取り下げを求める要望書を提出しました。
要望書は▽福島原発事故後2年余を経過した現在も汚染水が増え続け、いまだに15万人がふるさとに帰れないなど収束にはほど遠い▽新規制基準で時間のかかる重要な施策は先延ばしされ、安心・安全が確保されるものではない▽大飯原発は規制委員会が敷地断層内の見解を取りまとめるまで審査を進めないとしている-などと再稼働申請の不当性を指摘しています。
辻義則、熊谷直道、節木三千代(日本共産党県副委員長、前県議)の各代表委員ら8氏が、西嶋栄治副知事に申し入れました。
辻氏は「知事が一政治家としては再稼働反対のような発言をしているが、県が電力事業者と結んだ安全協定では再稼働、新設・増設の場合は協議するという内容になっている」と批判。「(原発は)停止した状態のまま動かすことなく廃炉に向かうことが安全を確保する道だ」と訴えました。
西嶋氏は「知事に伝える」と述べました。