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「原発避難計画」納得いかない・・鹿児島・出水市で住民説明会

原子力規制委員会の「優先審査」で今夏にも九州電力川内(せんだい)原発(鹿児島県薩摩川内市)の再嫁働が狙われる中、県と出水(いずみ)市は4月24日夜、原発事故時の避難計画について初の住民説明会を同市西部の野田地区で開きました。同地区は避難計画の対象となる原発30キロ圏内です。

避難経路など説明を聞く市民ら=4月24日、鹿児島県出水市
避難経路など説明を聞く市民ら=4月24日、鹿児島県出水市

説明会には30県圏内外の市民ら約130人が参加。県危機管理局や市政策経営部の担当者らが、屋内退避など事故時の対応や避難先、経路などについて説明しました。

「避難方法は、原則として自家用車。渋滞も予想され、乗り合わせなどで台数を少なくしてほしい」との説明に、市民は「具体的に何台の自家用車が通行し、目的地まで何時間かかるのか」と質問。県担当者は「試算を今まとめている」と述べました。

他にも「事故は明日起きるかもしれない」「被害は30キロ圏にとどまらない」「福祉施設の(要援護者の)避難はどうするのか」などの意見も出ましたが、市側は「完璧な避難計画ではない。改正できるところは改正する」と答えるだけでした。

参加した永池美保さん(52)は「納得がいかなかった。再稼働はありえないと思う」と話しました。

出水市全体では、30キロ圏内の人口は約2万2600人にのぼり、今後も市内3カ所で説明会を開く予定です。

 

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