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東通原発 「基本線変わらない」・・活断層調査で規制委

13-09-05higasi-zu東北電力東通原発(青森県東通村)敷地内の破砕帯(断層)が活断層と指摘されている問題で、原子力規制委員会の専門家チームは4日、2日間の現地調査を終えました。

会見で規制委の島崎邦彦委員長代理は、専門家チームが2月に活断層の可能性が高いという見解を示している点について、「多少の修正はあるかもしれないが、基本線は変わらない」と答えました。

また、「できれば、もう一段違う所で見たい」と述べ、トレンチ(溝)の掘削工事が進んだ段階で再調査する意向も示しました。

専門家チームは2日間で、敷地内に掘削した5カ所のトレンチを中心に調査し、ボーリング調査の試料観察なども行いました。

島崎氏は、敷地内の浅い地層で見られる地層のずれが、いくつかのトレンチで見つかったとし、他の場所でも見つかる可能性があるとしながら「(活断層評価の)基本線は変わらない」と強調しました。

専門家チームの報告書案は、敷地内を南北に走り原子炉建屋に250メートルまで迫る「F―9」破砕帯と、同じく450メートルに位置する「F―3」破砕帯が、活断層の可能性が高いとする見解を示しています。また、原子炉建屋など重要施設下にある2本の破砕帯(f―1、f―2)が、活断層かどうかの判断は出ていません。

一方、東北電力は、活断層の存在を否定するコメントを改めて発表しました。

専門家チームは今回の現地調査の結果について会合を開いて、議論する予定。活断層とする評価が確定すれば、同原発の再稼働は困難になります。

東通原発の敷地内で、「F-3」破砕帯が下を通る水平掘削面で調査を行う原子力規制委員会の専門家調査団ら=9月4日、青森県東通村(代表撮影)
東通原発の敷地内で、「F-3」破砕帯が下を通る水平掘削面で調査を行う原子力規制委員会の専門家調査団ら=9月4日、青森県東通村(代表撮影)

 

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