福井県にある関西電力の大飯、高浜、美浜の各原発11基の再稼働差し止めを求めた訴訟(原告=滋賀54人、大阪3人)の第1回口頭弁論が4月15日、大津地裁(山本善彦裁判長)でありました。
原告弁護団が分担して訴状の要点を述べ、原告2人が意見陳述を行いました。弁護団は原発の新規制基準について「福島第1原発事故の原因究明さえなされていない状況のもと、わずか1年足らずの間にまともな基準を策定できるはずがない」と指摘。立地審査指針の見直し・組み入れが欠如しており、従来の立地審査指針を維持すれば、福島第1原発事故と同程度の事故が起きた場合、再稼働差し止めを求めた11基の原発は立地審査指針に適合せず、本来設置許可自体がなされてはならなかった立地不適合の原発であると訴えました。
弁論終了後、福井原発訴訟を支える会が報告集会を開きました。谷本善弘さん(74)=東近江市=は「福島の現状をつぶさに見て涙が出た。この裁判は絶対に勝たないといけない」と語りました。