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「ばい煙対策示されず」/バイオマス発電反対訴え行進

説明会を求めパレードする市民=24日、栃木県矢坂市

 栃木県矢板市で24日、市街地にバイオマス発電所を建設する計画に反対を訴えて市民がパレードしました。

 パレードを行ったのは「矢板市シャープ跡地の木質バイオマス発電を考える会」。市内早川町にある工場跡地に(株)トーセンがバイオマス発電所をつくるという計画に対し「市民への説明会を開いてほしい」「放射能汚染された木材を燃やすことにつながる」「ばい煙やPM2・5への対策が示されていない」などと訴え、約5キロメートルをパレードしました。「道の駅やいた」でも訴えました。

 同会によると、中小規模施設でも24時間以上燃やすには1日200トン以上の木質チップが必要で、燃料不足による広域の森林伐採や他県や海外からの持ち込み、産業廃棄物が一緒に燃やされるなどの恐れもあるといいます。井田紫衣共同代表は「福島第1原発事故で放射性物質が飛散し、近隣の森林は汚染されてしまった。それを木材チップとして燃やせば汚染を濃縮し、再拡散させる。子どもたちの未来のためにチェックを怠るわけにはいかない」と話しました。

 同会には日本共産党矢板支部も参加。建設場所は市街地で、近隣には保育園や学校、病院も多くあります。

(「しんぶん赤旗」2025年2月26日より転載)