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乾式貯蔵施設 条件ない/宮城・女川原発 町長に2町議

須田町長へ要請する阿部(右から2人目)、髙野(右)の両女川町議=17日、宮城県女川町

東北電力による女川原発(宮城県石巻市、女川町)敷地内への乾式貯蔵施設の設置計画をめぐり、日本共産党の阿部律子、無所属の髙野晃両女川町議が17日、須田善明女川町長に住民説明会の開催などを要請しました。日本共産党宮城県委員会の中嶋廉政策委員長が同席しました。

 両町議は設置計画について女川町民に対して実施したアンケートの結果を基に、須田町長に▽住民説明会の開催▽町独自で住民の意向調査を行うこと▽住民の理解がないまま地元同意を行わないこと―を求める要請書を手渡しました。

 アンケートは女川町内のほぼ全世帯約2200世帯に配布され、今月6日までに返信封筒で187通の回答がありました。乾式貯蔵施設の設置に64%が「反対」、21%が「分からない」と回答。東北電力は説明会を開くべきかとの質問には「必要だと思う」が68%に上りました。

 要請書では、アンケート結果を受けて「現状では女川町が乾式貯蔵施設の設置を受け入れる条件は全くない」と指摘しています。

 須田町長は「まだ安全審査の段階なので、予断を持って申し上げることはできない」と話しました。

(「しんぶん赤旗」2025年1月19日より転載)