原発の「最大限活用」を打ち出した国の「第7次エネルギー基本計画」の原案に抗議し、撤回を求める宣伝行動が26日、福島市でとりくまれました。ふくしま復興共同センター(野木茂雄共同代表)の呼びかけです。
「『エネルギー基本計画』(原案)は撤回せよ!」と書かれた横断幕や、「事故の教訓投げ捨てる原発の『最大限活用』撤回を」などとアピールする数々のプラスターを掲げた行動参加者。
「公表された原案は原発事故から間もなく14年を迎える今もなお被害や避難が続き、苦しんでいる福島県民にとって許すことができない内容です」と訴える野木共同代表は続けます。「事故を起こした原発の廃炉の見通しは立たず、溶け落ちた燃料デブリの取り出しは困難さが歴然です。生業の再建も事故前の水準には戻っていない。原発事故も被害も続いているのに、なぜ原発を最大限活用すると言えるのか。ただちに原発ゼロを決断し、再生可能エネルギーに転換すべきではないでしょうか」
駆けつけた日本共産党の岩渕友参院議員は「福島の怒りは当然のことで、事故は続いています。原発ゼロを求め、方針案を撤回させましょう」と激励し、宮本しづえ、大橋沙織両県議も訴えました。
(「しんぶん赤旗」2024年12月27日より転載)