東北電力は、女川原発2号機を9月に再稼働させると発表しています。「女川原発の再稼働を許さない! みやぎアクション」など県内の55の市民団体は17日、安全性が確保できていないとして東北電力に11項目の質問書を提出し、1カ月以内の回答を求めました。
応対した経営広報ユニットの秋葉哲雄マネジャーに「脱原発仙台市民会議」の篠原弘典共同代表が質問状を手渡し、「原発問題住民運動県連絡センター」の中嶋廉世話人が趣旨を説明しました。
能登半島地震で見られたように避難計画に実効性がないことは明らかであり、この教訓をどう受け止めるのか▽使用済み核燃料の「乾式貯蔵施設」の設置は新たな危険と負担を立地自治体や周辺地域に押し付けるとして、いつまで運転延長を考えているのか―など5項目、廃炉作業中の1号機の放射能汚染廃棄物の処分方法と処分先、3号機の再稼働についても質問しています。
同団体は同日、村井嘉浩県知事に対して再稼働中止を求めるよう要請し、▽女川原発の避難計画を道路の被害を考慮した計画に改める▽乾式貯蔵施設の設置に対して住民説明会の開催を求め、住民同意なしに同意はしない▽県独自の「安全性検討会」を再設置し、海域活断層の調査を進める―などを求めました。
(「しんぶん赤旗」2024年6月20日より転載)