「どうする島根原発?みんなで決める松江の会」(共同代表=秋重幸邦、岡崎由美子両氏など)は19日、ジャーナリストで作家の青木美希氏を迎え、「なぜ日本は原発を止められないのか?」と題した講演会を松江市で開催しました。
青木氏は福島原発事故から13年を経過した現状や、今年1月に発生した能登半島地震では志賀原発(石川県)で油漏れ事故が発生した様子を紹介。土砂崩れなどで避難ルートが閉ざされ、孤立した地域が生まれたことや放射線防護施設の不備、電力会社による事故隠しがあったことを報告しました。
原発が止められない背景には、原発を推進する政官業学メディアの「原子力ムラ」があると指摘。電力会社にパーティー券を買ってもらっている政治家、都合の悪いことは書かないメディアの存在にふれ、「私たちにできることは語り、発信していくこと」とのべ、衆院島根1区をはじめとした3補選の勝利に続き、総選挙で政権を代えて原発を止めようと強調しました。
(「しんぶん赤旗」2024年5月24日より転載)