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汚染水漏れ「計画違反」 福島第1原発に規制委判定

 原子力規制委員会は15日、東京電力福島第1原発で今年2月に汚染水から放射能を除去する装置から高濃度汚染水が漏えいした問題について、実施計画違反と判定しました。15日の定例会合で報告を受けました。

 汚染水漏れは、除去装置の配管洗浄の際に閉めるべき弁を閉めなかったため、配管内の汚染水を含む水が水素を排気するための管から屋外に漏えいしたものです。報告では、弁を閉める責任の所在があいまいなまま、洗浄作業の手順書作成などが行われた結果、弁が開いたまま協力企業に作業を開始させたと分析しています。

 今回の違反は「軽微な違反(監視)」と判定していますが、発見が遅れ、長期間漏えいが継続した場合、「周辺環境の影響について重大な違反になる恐れがあった」と指摘しています。

 山中伸介委員長は、会見で「昨年10月以来トラブルが続いている。東京電力には根本的な原因についてきちんと分析をして、全体を通じて点検をしてほしい」と述べました。

(「しんぶん赤旗」2024年5月17日より転載)