原発問題住民運動宮城県連絡センターの総会が12日、仙台市で開かれ、全国連絡センターの代表委員で新潟大学名誉教授の立石雅昭氏が「能登半島地震の警告」と題して記念講演しました。
参加した66人を前に、県連絡センター代表委員の小林立雄氏は、「今日の学習を力に、東北電力女川原発の再稼働ストップの運動を前進させよう」と呼びかけました。
立石氏は講演で、地震は原発の最大のリスクと強調し、巨大地震が集中する日本に原発があることが世界的に異常だと指摘しました。
「能登地震は表面の短い断層が地下でつながり、連動することを証明した」と指摘。沈み込むプレート内の地震は不明な点が多く、女川原発の海洋部の断層による地震も評価が難しいとし、「東北電力に不明な点を突き付けていくことが大事だ」と訴えました。
県連絡センターの中嶋廉世話人が今年度の運動スローガンを提起しました。東北電力が、老朽化した女川原発を稼働し続けるために、使用済み核燃料の乾式貯蔵施設の設置を原子力規制委員会に申請していると説明。「9月の再稼働を中止させる運動に力を注ぐとともに、乾式貯蔵施設建設を自治体に『同意しない』と回答させる運動も展開したい」と訴えました。
(「しんぶん赤旗」2024年5月16日より転載)