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福島第1 原子炉注水 一時停止・・作業員の誤操作で停電

東京電力は10月7日、福島第1原発(福島県大熊町、双葉町)の一部の設備で停電があり、1号機の原子炉内に冷却水を注入しているポンプへの電気の供給も止まり、注水が一時停止したと発表しました。数秒後に別の系統のポンプが自動的に起動し、注水を再開しましたが、原子炉への注水量が一時、必要量より下回る事態もありました。停電の原因について東電は、点検中の作業員が誤って停止ボタンを押したためだとしています。

東電によると、午前9時47分ごろ、免震重要棟にいた東電社員が、1号機タービン建屋2階にある電源盤で電圧の低下を示す警報が鳴り停止したことを確認。この電源盤から電気の供給を受ける1号機の原子炉注水ポンプや、1、2号機の原子炉格納容器内の放射性物質の濃度を把握するための設備などが停止しました。

停止した設備については、別系統の電源盤から電気を供給している同様の設備を動かしています。

東電は、点検中に停止ボタンを押した原因として、点検時の操作手順書がなかったことなどを挙げています。

福島第1原発をめぐっては、7月に6号機の非常用ディーゼル発電機の試験を行う際の作業員の操作ミスで、原子炉の冷却が約2時間停止。3月には、屋外の仮設電源盤にネズミが侵入し大規模な停電を起こし、1、3、4号機の使用済み燃料プールの冷却設備などが最大29時間にわたって止まるなどのトラブルが相次いでいます。

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