東京電力は11日、福島第1原発で除染作業をしていた作業員1人について、鼻腔(びくう)内が放射性物質で汚染されたことが確認されたと発表しました。除染は完了しており、内部被ばく線量を評価中だといいます。
東電によると、作業員は2号機の使用済み核燃料プールの異物混入を防ぐためのフェンスを除染。終了後に放射線管理区域外に出る際、基準以上の汚染が確認されたため調べたところ、鼻腔内の汚染が判明しました。作業中、全面マスクを着用していたといいます。
東電は、原因は調査中で特定には至っていないとしつつ、作業員がマスクを脱いだときにマスクに付着していた放射性物質が顔に付着したか、マスクを触った手で自分の顔を触った可能性があると推定しています。
同原発では、10月にも、汚染水処理設備で作業員に放射性物質を含む廃液がかかる事故がありました。
(「しんぶん赤旗」2023年12月13日より転載)