日本共産党嶺南地区委員会 > しんぶん赤旗 > 汚染水海洋放出やめよ 強行2カ月 福島で署名訴え/発生抑制の抜本策求める

汚染水海洋放出やめよ 強行2カ月 福島で署名訴え/発生抑制の抜本策求める

「海洋放出に不安です」と署名に応じる市民=24日

 東京電力福島第1原発から出る汚染水(アルプス処理水)の海洋放出が強行されてから2カ月となる24日、福島市で海洋放出の中止と新たな汚染水発生を抑える抜本対策を求めた宣伝署名行動が行われました。ふくしま復興共同センターが呼びかけたものです。

 幼児を乗せた乳母車を止め、行動参加者の説明を真剣な表情で聞き入る女性は「漁業者が反対しているのに押し切って流してしまうのは良くない。魚をよく食べるから不安でたまらない」と話し、署名しました。

 同センターの野木茂雄代表委員(県労連議長)は「原発事故で被害を受けた漁業者との約束を、加害者である国と東電が破る。こんなことを絶対に許してはならない」と強調。「漁業者は今でも反対の立場を変えていません。きっぱりと中止することが当然ではないか」と訴えました。

 日本共産党福島県委員長の町田和史氏は「海洋放出しなくても別の道があると学者・研究者は述べている。いったん放出を中止するのが一番の手だてだ」と力を込めました。

(「しんぶん赤旗」2023年10月25日より転載)