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高浜3号機 伝熱管損傷 再稼働延期か

 関西電力は17日、定期検査中の高浜原発3号機(福井県高浜町)について、蒸気発生器内の伝熱管が損傷し、12月上旬に予定していた再稼働が遅れる見通しになったと発表しました。

 関電は今後、過去の事例を踏まえた調査を実施し、対策を検討するとしています。蒸気発生器については、2026年6月から実施予定の定期検査中に交換する予定です。

 関電によると、3台ある蒸気発生器の伝熱管計9776本のうち2本で損傷が見つかりました。1本は管の外側が約63%削れており、もう1本には内側に約6ミリのひびがありました。この2本には栓をして、今後は使わないといいます。放射性物質の漏えいはないといいます。

 高浜3、4号機ではこれまでも同様の損傷が見つかっており、外側の損傷は管周辺の2次冷却水に含まれる鉄の微粒子によるさび、内側は管にかかる圧力がそれぞれ原因と推定されています。(時事)

(「しんぶん赤旗」2023年10月18日より転載)