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漁業者との約束守れ・・官邸前 汚染水海洋放出の中止訴え

福島原発事故の汚染水の海洋放出を今すぐ止めろと官邸に向け訴える人たち=31日、首相官邸前

 「処理水の海洋放出を中止しろ」「漁業者との約束を守れ」。炎天下に唱和が響きました。原発をなくす全国連絡会と、ふくしま復興共同センターは8月31日、東京電力福島第1原発から出る汚染水(アルプス処理水)の海洋放出の中止を求めて首相官邸前行動を行い100人が参加しました。

原発をなくす全国連絡会など

 原発をなくす全国連絡会の岸本啓介さん(全日本民医連事務局長)は「海洋放出を回避できる数々の手だてや提案を無視し、自ら福島県民と結んだ約束をほごにした政府の暴挙に改めて強く抗議する。即時海洋放出を中止せよ、の声を全国で広げよう」と呼びかけました。

 ふくしま復興共同センターの野木茂雄代表委員(福島県労連議長)は「海洋放出は12年余の復興の努力を台無しにし、復興を妨げるものだ」とのべ「こんなにひどい民主主義破壊の政治を許してはならない」と語りました。

 福島県から21人が参加し、訴えました。いわき市の浜通り復興共同センターは、市内の4労働団体と3野党が7者共闘をつくり「海洋投棄反対」の一点で運動を進めていると報告。県農民連は「賠償金を出すから納得しろという問答無用の対応は農家と漁師の仕事のプライドを踏みにじる」と強調しました。新日本婦人の会県本部は「海洋放出が行われた日に『黙っていられない』と県内各地で抗議の声をあげた。これからも声をあげ続ける」と話しました。

 日本共産党の岩渕友、山添拓、吉良よし子の各参院議員があいさつし「海洋放出の中止と原発ゼロの実現へ、みなさんと力を合わせて全力で頑張る」と表明しました。

(「しんぶん赤旗」2023年9月1日より転載)