日本共産党嶺南地区委員会 > しんぶん赤旗 > 漁業者との約束守れ・・ふくしま復興共同センターが宣伝

漁業者との約束守れ・・ふくしま復興共同センターが宣伝

汚染水の海洋放出撤回、中止を訴える参加者=24日、福島市

 ふくしま復興共同センターは、東京電力福島第1原発の汚染水(アルプス処理水)の海洋放出が開始される直前の24日正午、福島市のJR福島駅前通りで、抗議と撤回・中止を求める宣伝を行いました。

 野木茂雄代表委員(県労連議長)は「漁業者の反対の声を無視し、福島県民や国民の合意がないまま海洋放出を強行することに強く抗議する。海洋放出の撤回、中止を求める」と力を込めました。

 野木氏は「漁業者は海洋放出に引き続き反対し、『関係者の理解なしに、いかなる処分も行わない』という約束を守れと求めている」と述べ、「この約束を当事者である国や東電自らが破ったことは絶対に許されない」と強調。海洋放出は12年余の復興の努力を台無しにすると批判しました。

 スピーチした女性は「岸田首相は理解を求めただけで、理解が得られたわけではない。政府は漁業者をはじめ県民、国民の声を聞き、海洋放出の中止を」と発言。汚染水問題に取り組んできた青年組織「ダッペ」の女性は「いま海に流せば、将来の長期にわたる大きな問題をまた一つ増やすことになる。県民の不安や反対の声を聞くべきだ」と訴えました。

(「しんぶん赤旗」2023年8月25日より転載)