声聴けと今後も粘り強く
私たちが呼びかけて発足した「復興と廃炉の両立とALPS処理水問題を考える福島円卓会議」でも先日、緊急アピールを出して海洋放出を凍結し、県民も参加する議論の場を求めてきたところです。県民の意見を聴いてといっているときに一方的に放出をすることは非常に残念で拙速な判断です。
国は、説明会はやっていますが、県民が説明されるだけで一方的です。県民の合意、あるいは県民の意見に基づいた決定が全然されていません。今までも処理水の問題についてさまざまな提起をしてきましたが、国は聴く耳を持っていません。
しかし、これで全てが終わりではありません。発表されている計画では今年度は、全体の処理水の数%程度を放出するため、何回かに分けてやるとのことで、私たちとしてはモニタリング(監視)などもして、何かあれば止めさせます。
そして今後も粘り強く、県民の声を聴くように求めていきます。
(「しんぶん赤旗」2023年8月25日より転載)