政府が福島第1原発から出る汚染水(アルプス処理水)の海洋放出開始を決定した問題で、日本共産党福島県委員会と党県議団は22日、政府に抗議と撤回を求めるよう、内堀雅雄知事に申し入れました。
町田和史県委員長と神山悦子、宮川えみ子、宮本しづえ、吉田英策、大橋沙織の県議5氏が申し入れ。原子力安全対策課の伊藤繁課長が応対しました。
町田氏は、関係閣僚会議の決定が県民の復興に向けた努力を無にする暴挙であり、決定強行を満身の怒りを込めて糾弾し、引き続き決定の撤回、海洋放出の中止を求めていくと強調しました。
その上で、▽政府の海洋放出決定に直ちに抗議する▽漁業者が反対し、県民理解が得られていない「ALPS処理水」海洋放出決定に直ちに抗議する▽県の最低限の責任として敷地境界上の総量規制(年間1ミリシーベルト)が厳守されるよう海洋放出の前に「実施計画」を県廃炉安全監視協議会に提示させ、協議すること―を求めています。
伊藤課長は「こういう考えがあることを踏まえ、今後とりくんでいく」と話しました。
(「しんぶん赤旗」2023年8月23日より転載)