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市民「監視緩めない」 首相官邸前 抗議行動

汚染水(アルプス処理水)の海洋決定に抗議の声をあげる人たち=22日、首相官邸前

 さようなら原発1000万人アクション実行委員会は22日、首相官邸前で、汚染水(アルプス処理水)の海洋放出に関する決定に対する抗議行動を行いました。官邸内で関係閣僚会議が開かれ、24日の海洋放出が決定される緊迫した状況の中、雨にもかかわらず230人が集まり、「汚染水を海に流すな」「政府は約束を守れ」と声をあげました。

 さようなら原発1000万人アクション実行委員会の瀧秀樹さんは、代替措置はあるにもかかわらず、もっともコストがかからないという理由で海洋放出に踏み切ろうとしていると政府を批判。「地元漁民との約束をほごにして海洋放出をすることに満腔(まんこう)の怒りをもって抗議する」と訴えました。

 「これ以上海を汚すな市民会議」の澤井正子さんは、東京電力が行っているのはいまだに廃炉作業ではなく事故の復旧作業であり、無計画、場当たり的な対応で原発産業だけが潤っていると強調。「海は東電のゴミ捨て場ではなく世界の宝だ。市民の監視の目を緩めてはいけない」と語りました。

(「しんぶん赤旗」2023年8月23日より転載)