福島第1原発で発生している汚染水(アルプス処理水)の放出日を岸田文雄政権が決定したことを受けて、仙台市の市民有志が呼びかけた緊急のスタンディングが22日、宮城県庁前でありました。
前日の報道を知った市民有志がSNSでその日の夜、行動を呼びかけました。県庁前の歩道には市民43人が「汚染水大事な海に流さないで」「約束守れ」と書いたボードを掲げ並びました。
太田房江経済産業副大臣が来県し、村井嘉浩知事に決定を伝達。参加者から「村井知事は国に中止の決断を迫ってほしい」「海洋放出ではない別の方法を検討すべきだ」「関係者の理解なしには放出しないとの約束はどこへ行ったのか」と怒りを込め訴えました。
「汚染水を海に流すな」と書いたボードを高々と掲げていた入島とよみさん(59)は、報道を目にし「黙っていられない」と参加。「宮城の海も福島の海もつながっています。漁業が復興してきた矢先の暴挙です。許せません」と話しました。
東北大学文学部4年の学生(21)は「岸田政権の強権的なやり方が、入管法改悪などでも行われています。国民との対話は必要ないということでしょうか。許しがたい」と語りました。
日本共産党の県議・候補者や仙台市議らも参加しました。
(「しんぶん赤旗」2023年8月23日より転載)