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貯蔵施設調査 強引だ・・山口・上関町議会 傍聴の町民怒り

臨時議会後、反対した3人の町議の報告を聞く町民ら=18日、山口県上関町役場前

 中国電力から使用済み核燃料の中間貯蔵施設の建設に向けた調査の申し入れを受け、山口県上関町の西哲夫町長が判断を示す臨時議会が開かれた18日朝の役場前。西町長が駐車場に現れると、傍聴に集まった多くの住民から「強引過ぎるぞ」「勝手に決めるな」などの怒声が相次ぎました。

 臨時議会は質疑応答の機会もなく、約1時間半で終了。西町長は全議員の意見を聞いたものの、閉会あいさつは1分ほどで、改めて「中国電力の申し入れを受ける」と語ったぐらいでした。

 傍聴した町内の国弘公敏さん(68)は西町長の強引な進め方を「言語道断。強権政治だ」と批判し、「推進側の議員もシナリオ通りの発言しかしていない」と指摘。「50年後に責任を取れない今の人たちが目先のお金のためだけで決めてほしくない」と語りました。

 町内の30代の男性は「結局、町民の意見を聞く場はなく、議員にも答弁せずに一方通行だった。町民はいないようなやり方だ」と批判しました。近隣の周防大島町から「声を上げたい」と来た女性(49)は「説明が足りない。上関町だけで決めていい問題だとは思えない」と述べました。

 日本共産党の赤松義生・平生町議と長友光子・柳井市議、藤本一規県議が傍聴などに駆け付けました。

(「しんぶん赤旗」2023年8月19日より転載)