原発問題全道連絡会と国民運動北海道実行委員会は10日、「福島第1原発事故を忘れない」と定例の「イレブンアクション」宣伝を札幌駅前で繰り広げました。
「STOP泊 とめよう・なくそう原発」「NO―放射性廃棄物―核のゴミ持ち込み反対」ののぼりがはためく中、「原発をなくそう」と署名を呼びかけると進んで立ち寄る人もいました。「今まであまり深く考えたことがないのだけど」と対話になり、汚染水の海洋放出が行われようとしていることや、原発を動かした際に出る核ごみの処分法がない中、北海道で最終処分場とする調査が進められている実態を知り、ペンを走らせる人もいます。
昼休みに通りがかって署名した会社員は、「原発を動かすことや新設について、解決していない核のごみをどうするのか、議論が足りていない」と話しました。「日本政府は、核ごみも汚染水も安全というけれど、正しくはわからない。原発が本当に必要なのかの検証もされていない」と不信感や風評被害の心配を口にし、署名する人も目立ちました。
道労連の三上友衛議長は「将来世代に手渡せる安心で安全の持続可能な自然エネルギーにしていくために私たち世代が声を上げる時です」と訴えました。
(「しんぶん赤旗」2023年8月15日より転載)