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老朽原発運転停止を・・オール福井反原連 県に申し入れ

申し入れる中嶌氏(正面左から3人目)と(1人おいて)かねもと、佐藤、山本の各氏ら=3日、福井県庁

 福井県のオール福井反原発連絡会は3日、関西電力の老朽原発の運転停止を県に申し入れました。原子力発電に反対する県民会議の中嶌哲演代表委員、日本共産党の、かねもと幸枝衆院1区候補、佐藤正雄県副委員長、山本貴美子敦賀市議らが県庁を訪れました。

 県内では、稼働40年を超えた原発の国内初の再稼働例として関電美浜3号(美浜町)が運転中で、7月28日には高浜1号(高浜町)も再稼働しました。運転開始から48年がたつ国内最古の原発の12年ぶりの再稼働です。関電は9月に高浜2号も再稼働する計画です。

 関電は県に対し、老朽原発再稼働の条件として、使用済み核燃料の県外搬出先となる中間貯蔵施設の計画地点を今年末までに示さなければ老朽原発を停止すると約束しており、関電が別の理由で全体の約5%をフランスに搬出すると言い出した提案には、批判が強まっています。

 申し入れ内容は、(1)美浜3号、高浜1号の運転を止め、高浜2号の再稼働を中止する(2)県民説明会を開く(3)法令違反や不正が次々発覚した関電に原発運転は任せられない―など7項目。会側は、中国電力が山口県上関町に関電との共同開発を想定した使用済み燃料中間貯蔵施設の建設を検討していると表明したことについて県の見解を求め、応対した担当者は「全体を見て総合的な判断になる。何か決まったわけでなく、プロセスを見守っている」と答えるにとどまりました。

 会が高浜町民に行ったアンケートの回答を紹介し、「9割の方が(関電の)『約束は果たされていない』と答えている」としました。

(「しんぶん赤旗」2023年8月5日より転載)