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高浜1号機再稼働/福井県庁前 住民ら抗議

抗議の声を上げる(右3人目から)日本共産党の佐藤正雄県副委員長、かねもと氏ら=28日、福井市

 廃止措置されていない原発では国内最古の関西電力高浜1号機(福井県高浜町)が28日、国民多数の反対世論を押し切って再稼働され、高浜発電所前や福井市の県庁前では、住民らが集まり、「再稼働反対。老朽原発すべてを廃炉」と、抗議の声を上げました。

 高浜1号機は運転開始から48年が経過し、12年以上ぶりの再稼働です。

 県庁前では、日本共産党の、かねもと幸枝衆院1区候補が「福島事故を教訓に原発の運転は原則40年と決めたのに、国が原発推進に変わったからと、老朽原発を次々動かしていいのか」と訴えました。

 サヨナラ原発福井ネットワークなどは、関電が使用済み燃料中間貯蔵施設の県外計画地点を今年末までに示せなければ高浜1・2号、美浜3号の運転を止めるとした約束をごまかしている態度に対し、「約束通り、運転を止めるよう関電に求めてください」と県に申し入れました。

 高浜発電所のゲート前では、関西圏や四国からも住民が集まり、約100人で抗議行動を行い、「老朽原発動かすな」と、シュプレヒコールを上げ、申し入れも行いました。日本共産党から猿橋巧おおい町議らが参加しました。

 原子力発電に反対する県民会議の中嶌哲演代表委員は、高浜1号で進む原子炉圧力容器の脆性(ぜいせい)劣化について「日本(の原発)で一番危険だ。再稼働は福島事故を忘れた暴挙だ」と訴えました。

(「しんぶん赤旗」2023年7月29日より転載)