東京電力福島第1原発事故による放射能汚染水の海洋放出を強行しようとする岸田政権に抗議し、「汚染水を海洋放出するな」と訴える抗議行動が10日、首相官邸前で行われました。最高気温が35度を超える暑さのなか駆けつけた200人(主催者発表)が「海を汚すな」「海洋放出ストップ」と声をあげました。
さようなら原発1000万人アクション実行委員会などが呼びかけました。
さようなら原発1000万人アクションの藤本泰成氏(原水爆禁止日本国民会議共同議長)は、海洋放出以外の方策をとらず放出に突き進む国・東電を批判。「日本国内だけではなく、アジアや太平洋諸国の市民からも反対の声が広がっている。環境や人の命を軽んじる対応を止めるため、一緒に声をあげよう」と呼びかけました。
海洋放出に反対する韓国から国会議員や市民もかけつけ、あいさつしました。
「仕事の合間に駆けつけた」という東京都内の50歳代の女性は「福島では、漁業者のみなさんはじめ多くの人が反対しています。漁業者の命と生業(なりわい)に直結します。みんなで声をあげて放出を止めたい」と語りました。
(「しんぶん赤旗」2023年7月11日より転載)