【ソウル=時事】韓国政府は7日、東京電力福島第1原発(福島県大熊、双葉両町)の放射性物質トリチウムを含む処理水の海洋放出処理計画について、国際原子力機関(IAEA)などの国際基準に合致し、韓国の海域に及ぼす影響はほとんどないとの見解を示しました。韓国独自の検証結果として発表しました。
記者会見した方文圭国務調整室長は、日本の計画を検討した結果、放射性物質の濃度は「国際基準に合致していることが確認された」と説明。ただ、検証結果は放出が「計画通りに行われるという前提で検討されたものだ」とくぎを刺し、日本が計画を最終決定した後に「適切性と履行可能性などを確認してこそ最終的な判断ができる」と語りました。IAEAの報告書については「尊重する」との立場を改めて示しました。
(「しんぶん赤旗」2023年7月8日より転載)