【ソウル=時事】東京電力福島第1原発の処理水海洋放出計画を巡り、韓国政府の朴購然国務調整室第1次長は5日の記者会見で、国際原子力機関(IAEA)の包括報告書を「尊重する」と表明しました。IAEAは4日、処理水の海洋放出計画などについて「国際的な安全基準に合致する」と結論付けた包括報告書を公表していました。
朴氏は会見で「IAEAは国際的に権威のある機関であり、そこが出したものは尊重するというのが政府の基本的立場だ」と語りました。処理水放出への世論の不安感が強い中で、報告書をさらに詳細に分析し、国民に解説するとも明らかにしました。
朴氏は、放出計画に関する科学的検討を韓国政府も独自に進めていると強調。その作業が「最終段階にある」と説明しました。近く結果を公表する考えを示しています。
(時事)
(「しんぶん赤旗」2023年7月6日より転載)