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原発推進法案廃案に 安全より利用推進を優先

原発推進法案の廃案を求める参加者=18日、参院議員会館前

国会前

 国会で審議中の原発推進等5法案(GX電源法案)の参院での廃案を目指し18日、国会前で集会が開かれました。国際環境NGO「FoE Japan」などの複数の団体が共催。日本共産党の岩渕友参院議員もあいさつしました。

 福島老朽原発を考える会の阪上武代表は、法案は、原発の安全よりも利用推進を優先するものだと強調。電気料金大幅値上げの問題を取り上げ、「停止中の原発をいつでも動かせる状態にするための維持管理コストはとても高額だが、それが電気料金に上乗せされている。原発をやめる決断をしていれば、電気料金は今よりも安くなっていたはずだ」と声を上げました。

抗議するスーツデモの参加者=18日、首相官邸前

官邸前

 首相官邸前では18日、「脱原発☆スーツデモ」の主催で集会が開かれました。

 練馬区在住の扇田梨絵子さん(55)は、福島の被災者の心の分断の解消、避難指示区域外の避難者の救済、汚染地域の徹底した除染など、原発推進や電力会社優遇より先にやることがあると強調。「何よりも、二度と同じ事故を起こさないために責任の所在を明らかにする。それができないままで、何が原発の運転期間延長か」と、怒りの声を上げました。

 ハンドマイクを握った男性は「日本は地震大国だ。それなのにまだ原発を動かそうというのは、どういうことだ」と訴えました。

 日本共産党のいさ哲郎中野区議が参加しました。

(「しんぶん赤旗」2023年5月20日より転載)