【ヘルシンキ=ロイター時事】フィンランド南西部オルキルオト原発で16日未明(日本時間同日午前)、欧州最大級となる3号機が本格稼働しました。ウクライナ問題に関連し、ロシアが電力やガスの供給を停止する中、エネルギー安全保障を強化するとみられています。
原子炉の新設はフィンランドで40年以上ぶり。欧州全体でも約16年ぶりとなります。ドイツでは15日、最後の原子炉3基が稼働を停止。原発を巡る対応は欧州内でも分かれています。
運営会社によると、3号機は国内電力需要の約14%を満たします。少なくとも60年は運転する見通し。同社幹部は声明で「電力価格安定と、環境を意識したエネルギーへの移行に重要な役割を果たす」と強調しました。
(「しんぶん赤旗」2023年4月18日より転載)