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原発10基の火災防護・・ケーブル対策不備 規制委

 原子力規制委員会の29日の定例会合で、関西電力高浜原発1~4号機、大飯原発3、4号機(いずれも福井県)、九州電力川内原発1、2号機(鹿児島県)、玄海原発3、4号機(佐賀県)で、火災防護対象のケーブルが認可された設計に従った対策がされていなかったことが報告されました。

 原子力規制庁によると、2021年に実施した検査で美浜原発3号機(福井県)の火災防護対象ケーブルの対策が適切にされていないことが見つかりました。このため規制庁は、関電、九電、四国電力の原発のケーブルの状況を確認しました。

 その結果、新たに高浜原発1~4号機など10基の原発で、ケーブルを収めた電線管が、認可された設計・工事計画に従った火災防護対策がされていませんでした。

 関電、九電は、対策が必要となる電線管が多く、完了するまで相当の時間を要するとしています。そのため、対象の電線管の周囲に可燃物を配置しないなどの運用を組み合わせた処置を実施するとしています。

(「しんぶん赤旗」2023年3月30日より転載)