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衆院山口2区補選 共産党、平岡氏自主支援・・共通政策に大軍拡・原発反対 石村氏と共同会見

野党候補の一本化で合意し、決意などを語る(左から)外山、平岡、石村の各氏=29日、山口県岩国市

 自民党の岸信夫前防衛相の辞職に伴う衆院山口2区補選(4月11日告示、23日投票)で29日、市民連合@やまぐちと、立候補を表明している日本共産党の石村智子氏(47)=元衆院中国ブロック比例候補=、民主党政権で法相を務めた無所属の平岡秀夫氏(69)が政策と平岡氏に一本化する合意書に調印しました。県党は合意を受けて声明を発表し、石村氏の立候補を取り下げ、平岡氏を自主的支援すると表明しました。

 3者は岩国市内で(1)岸田政権の安保3文書による敵基地攻撃能力や大軍拡に反対する(2)脱原発をめざし、原発の新増設に反対する。上関原発の建設は中止を求める、との政策と、力をあわせて平岡氏の勝利をめざすことで合意。3者で記者会見し、市民連合@やまぐちの外山英昭共同代表は「市民参加の幅広い共同を広げ、自民党政治にノーを突きつけたい」と述べました。

 石村氏は同じ志を持った平岡氏の立候補や市民連合の要請を受け、「私自身も自民党政権に正面から対決するには市民と野党の共闘の力でたたかうことが重要だと考えた」と語り、立候補を辞退すると表明しました。

 平岡氏は石村氏の辞退について「よく決断していただいた。その思いを無にしてはいけない。しっかりと受け止めて私もたたかいたい」と強調。大軍拡と原発の新増設に反対する政策について「相手候補との政策面で大きな違いのあるところで、有権者が明確に意思表示をしていただける」と語りました。

 選挙戦は岸氏の長男で自民党公認の岸信千世氏(31)との一騎打ちになる見通しです。

(「しんぶん赤旗」2023年3月30日より転載)