【ベルリン=時事】国際原子力機関(IAEA)のグロッシ事務局長は27日、ウクライナ南部ザポロジエ市でゼレンスキー大統領と会談し、ロシア軍が占領するザポロジエ原発の安全対策を巡り意見を交わしました。原発の安全を維持するために重要とされる水力発電所も視察し、ツイッターで「ダムに最近生じた被害について、ゼレンスキー氏から説明を受けた」と明らかにしました。
グロッシ氏は、ザポロジエ原発訪問も発表。同原発は戦闘の影響で外部電源がたびたび喪失しています。IAEAは原発に戦闘行為が及ばない「安全・保護区域」の設置を呼び掛け、ロシアとウクライナの仲裁に当たっています。
(「しんぶん赤旗」2023年3月29日より転載)