大激戦となる統一地方選に向け、日本共産党の小池晃書記局長は25日、静岡、浜松両市を駆け巡り、31日告示・4月9日投票の静岡県議選の鈴木せつ子、ひらが高成の両党候補、両市長選(26日告示・4月9日投票)をたたかう共産党の鈴木ちか静岡市長候補、しまだ博・浜松市長候補(無所属新、党推薦)、浜松、湖西両市議選の党候補とともに必勝を訴えました。
小池氏は、現職の鈴木県議候補が党の唯一の議席を守り「67対1のアウェーの中、県民の切実な願いを代弁し奮闘してきた」と紹介。前県議のひらが候補の勝利で「複数議席になれば、発言力・実行力は2倍、3倍だ」と支持・支援を訴えました。
小池氏は、東海地震の震源域とされる地域の真上に立地する世界一危険な浜岡原発再稼働ノー、廃炉を県議会で唯一訴え続け、川勝平太知事を「再稼働に不同意」という態度に変えさせた鈴木、ひらが両県議候補の値打ちを訴えました。
また小池氏は、両候補が、62万人の生活や生業(なりわい)を支える大井川の「命の水」を脅かし、南アルプスの自然を破壊するリニア中央新幹線の工事中止もきっぱり主張し、川勝知事のリニア着工を認めない立場を幅広い県民と力を合わせて支えていることも強調しました。
小池氏は、一方で川勝知事がコロナ禍で県民が苦しんでいるのに、国の言いなりになって、この2年間で急性期病床を1044床も削減し、2025年までにさらに3734床も削ろうとしていることを告発し、反対したのは共産党だけだと紹介。自民党議員がリニアは大電力が必要だとして浜岡原発の再稼働を主張していることを批判し、「知事の悪いところを後押しし、良いところの足を引っ張るのが自民党。知事の悪いところは待ったをかけ、良いところを後押しするのが共産党だ」と訴えました。
小池氏は、小中学校給食の無償化を求めた鈴木県議候補の働きかけで知事が「給食を無償に近い形で、前に進めたい」と意欲を見せたことも紹介。県民の命・暮らしの命綱の両候補の勝利で「学校給食の無償化を実現しよう」と呼びかけました。
小池氏は、敵基地攻撃能力保有を柱とする大軍拡を進める岸田政権が、全国約300の自衛隊基地司令部を地下化する計画で、県内では航空自衛隊浜松基地など7カ所が対象だと告発し、大軍拡に5年で43兆円も使うお金があれば、学校給食無償化なら100年分も実現できると指摘。「税金の使い方が完全に間違っている。『戦争国家づくり』を止めなければならない」として党躍進を訴えました。
鈴木せつ子・ひらが・鈴木ちか・しまだ氏訴え
県議選静岡市葵区(定数5)から再選をめざす鈴木せつ子候補は「常に住民と共にある」を信条にコロナ禍では保健師増員を求めるなど命を守る立場を貫き、リニア新幹線ストップや浜岡原発再稼働反対を訴えてきたと強調。豊かな財政力を教育や福祉に回す県政の実現を訴えました。
浜松市中区(定数4)から議席奪還をめざす、ひらが高成候補は、学校給食無償化へあと一歩のところまで県知事を動かしている共産党の運動を紹介。実現のため議会に押し上げてと呼びかけました。
静岡市長選に立候補する日本共産党の鈴木ちか氏、浜松市長候補のしまだ博氏=無所属新、共産党推薦=、日本共産党の浜松市議候補、湖西市議候補が決意表明しました。
(「しんぶん赤旗」2023年3月26日より転載)