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ウクライナ原発から撤退要求・・IAEA 49カ国ロシア非難声明

ザポロジエ原発

 【ベルリン=時事】ウィーンで開かれている国際原子力機関(IAEA)の理事会で9日、日本や米国、欧州などの加盟49カ国が、ウクライナ南部のザポロジエ原発を危険にさらしているとして、同原発を占拠するロシアを非難する共同声明を発表しました。

 声明は「ウクライナの原発への電力供給が危うい状態が続くことに深刻な懸念」を表明しました。また「原発にロシアが居座る限り(核事故の)危険度は極めて高いままだ」と警告し、撤退を要求。IAEAのグロッシ事務局長が呼び掛ける「安全・保護区域」設置に賛意を示しました。中国は声明に加わりませんでした。

 理事会では、イランの地下施設で核兵器級に近い濃縮度83・7%の高濃縮ウラン粒子が見つかったことについて、「前例がない深刻なエスカレーションだ」などと米欧から強い懸念が示されました。ただグロッシ氏がイラン訪問で核施設の監視強化などの合意を取り付けたことが考慮され、非難の決議案は提出されていません。

(「しんぶん赤旗」2023年3月11日より転載)