【ベルリン=時事】国際原子力機関(IAEA)は1月13日、ロシアの侵攻を受けているウクライナの全ての原発に人員を配置すると発表しました。侵攻が長引く中、不測の事態への備えを強化します。
IAEAはロシア軍が占拠している南部ザポロジエ原発には既に専門家を派遣していますが、今後、廃炉作業中のチェルノブイリを含む残り4カ所の原発にも職員を常駐させるといいます。
グロッシ事務局長が提案するザポロジエ原発の「安全・保護区域」設置の議論は停滞していますが、グロッシ氏は「スピードはないが、前進はしている」と説明。来週にも首都キーウ(キエフ)を訪れ、ウクライナの担当者と協議すると表明しました。
(「しんぶん赤旗」2023年1月15日より転載)