環境省が福島第1原発事故で発生した放射能汚染土を新宿御苑(東京都新宿区)に埋め立てようとしている問題で、周辺住民が12月28日、緊急の集会を開きました。
同省は新宿区、埼玉県所沢市、茨城県つくば市の国施設3カ所で汚染土埋め立ての「実証事業」を行うと発表。新宿御苑では深さ1メートル余の穴を掘って集水シートを敷き、1キログラム当たり約8000ベクレル以下の汚染土を厚さ50センチにわたり埋め立て、さらに厚さ50センチの覆土を行うとしています。
集会を呼び掛けた住民は「環境省が21日に開いた説明会は、対象を新宿1・2丁目の住民に限り、しかも疑問に十分こたえなかった」と語りました。
渋谷区千駄ケ谷4丁目に住むという男性は「知人から『大丈夫なのか』と問い合わせが来た。千駄ケ谷も御苑に隣接しているのに、環境省は全く説明しない。新宿区で1回説明会を開いたからよいというものではない」と訴えました。
性的少数者の支援に取り組むという男性は「新宿2丁目では性的少数者が多く営業している。街の中で実験をするのはおかしい」と述べました。
日本共産党の大山とも子都議、沢田あゆみ、高月まな両区議も発言しました。
(「しんぶん赤旗」2022年12月30日より転載)