原発事故被害者団体連絡会(ひだんれん)は12月22日、政府の「GX(グリーントランスフォーメーション)実行会議」の原発推進方針に抗議し撤回を求める声明を発表しました。
声明は、政府が原発再稼働や老朽原発の運転延長など、原発推進政策へと転換することに、▽原子力緊急事態宣言は今も発令されたままで、原発事故は終わっていない。放射能汚染で変容した故郷も被害者も置き去りにされたまま▽十分な賠償を受けたと実感する被害者はほとんどいない▽原発は住民の犠牲の上に成り立つもので人権侵害▽避難計画は極めて重要なのに放置をされたまま―などの問題を指摘しています。
その上で、「私たちは原発事故の被害者をこれ以上増やしたくありません。未曽有の原発事故の教訓を忘れ、エネルギー危機や地球温暖化政策に名を借りた原発回帰策は国土と住民を滅ぼす」と強調。「原発に頼らない安全なエネルギー政策こそ喫緊の課題」だと訴えています。
(「しんぶん赤旗」2022年12月24日より転載)