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浜岡原発再稼働に反対・・静岡 ひまわり集会に400人 & 海洋放出評価の対象63→30核種・・福島原発汚染水

浜岡原発再稼働に反対・・静岡 ひまわり集会に400人

 静岡市葵区で13日、中部電力浜岡原発(静岡県御前崎市)の再稼働を許さない「ひまわり集会」(実行委員会主催)が開催されました。雨の降る中400人が参加し、「浜岡原発再稼働反対」「原発なんていらないよ」とシュプレヒコールしました。

 林克実行委員長(原発なくす静岡の会代表)は、岸田政権の再稼働推進、「新増設」や「運転延長」方針を批判し、このままでは東海地震の震源域の真上にある世界一危険な場所に原発があり続けることになると指摘。「政府の原発政策に影響をあたえるよう、反対の声をあげていこう。浜岡再稼働反対。廃炉の展望をひらこう」と訴えました。

 日本共産党の鈴木節子県議は、浜岡原発は再稼働できる状況にないと貫く川勝平太知事を後押ししていると説明。浜岡原発の再稼働を許さず永久停止・廃炉にさせるため、一緒に声を広げていくと決意を述べました。

 お笑い芸人・せやろがいおじさんが、政治を風刺するしゃべりで参加者を笑わせたのち、原発と防衛がセットで議論されない疑問などを述べ、「なにも言わなければ再稼働して新しいものが作られる。声をあげるならタイミングは今です。僕も原発は反対です」と語りました。

 福島県南相馬市出身で避難者の青田惠子氏は「私は避難するだけでなく原発ゼロをめざしている。多くの人が福島から学びとってほしい。一緒に原発のない社会をめざそう」と呼びかけました。

 ドキュメンタリー映画監督の早川由美子氏、三上元氏(元湖西市長)、金曜行動メンバーなども発言しました。


海洋放出評価の対象63→30核種・・福島原発汚染水

 東京電力は14日、福島第1原発事故で発生する放射能汚染水を処理した後に残る高濃度のトリチウム(3重水素)を含む汚染水(アルプス処理水)を薄めて海に放出する計画をめぐって、薄める前に放出基準を満たすことを確認する測定・評価の対象を、63核種(放射性物質)から30核種に変更する方針を示しました。同日、原子力規制委員会に申請書を提出しました。

 このほか、多核種除去設備(アルプス)で除去できないトリチウムについては、海水を混ぜて薄めることで基準値未満にします。

 東電によると、当初は、アルプスで除去できる62核種に炭素14を加えた63核種を評価対象としていましたが、原子力規制庁や国際原子力機関(IAEA)からの指摘を踏まえて検証。半減期や実測値を考慮し、ほとんど存在しないと考えられる37核種を除外するとともに、処理前の汚染水から検出されたセレン79、ネプツニウム237など4核種を「念のため」追加しました。

 東電は、除外した37核種も「風評抑制の観点から放出前に自主的に測定し、検出限界未満であることを確認する」としています。

(「しんぶん赤旗」2022年11月16日より転載)