福島第1原発(福島県大熊町、双葉町)の排水溝の水の放射能濃度が再上昇していることが明らかになりました。東京電力が10月28日、発表しました。
東電によると、排水溝から27日に採取した水を分析して、300トンの汚染水漏れがあったタンクのそばを通る地点(B‐1地点)で全ベータ(ストロンチウム90などベータ線を出す放射性物質)を1リットル当たり7800ベクレル、その下流のB‐2地点で同4万5000ベクレルを検出しました。
23日採取分で、B‐1地点で同1万5000ベクレル、B‐2地点では同14万ベクレルを検出した後、全ベータは減少していました。
また、排水溝が外洋に通じる出口まで150メートルの地点では、同1100ベクレルを検出。24日に同2500ベクレルを検出して以後、26日採取分では同500ベクレルまで低下していましたが、再び上昇しました。
上昇の原因について東電は、「26日の降雨で周囲の堆積物が流れ込んだのではないか」としています。