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原発・核燃サイクル中止を・・市民ら 規制庁などヒアリングと集会

各省庁の担当者(手前)とヒアリングを行う参加者=26日、衆院隊1議員会館

 原発と核燃料サイクルの中止を求める市民と国会議員らによる院内集会が10月26日、衆院第1議員会館で行われました。主催は脱原発政策実現全国ネットワークです。

 省庁ヒアリングでは、原子力規制庁に対して建設中の日本原燃・六ケ所再処理工場(青森県)の運転などについて質問しました。同再処理工場は使用済み核燃料からウランとプルトニウムを取り出す施設で、竣工(しゅんこう)時期の26回目の延期を発表したばかり。

 市民団体から、高レベル放射性廃液をガラスで固める作業(ガラス固化)の計画について、先行する東海再処理施設(茨城県)のガラス固化技術が不調であることから順調に進むとは思えないとただしました。これに対し、原子力規制庁は「事業者の判断だ」と述べるにとどまりました。

 また、内閣府の中央防災会議が公共施設等について、震度6強以上の耐震を要請していることをふまえ、再処理工場についても同会議の震度評価をもとにした耐震安全の再審査を求めました。

 内閣府に対しては、ロシアによるウクライナ侵略で原発や原子力施設への攻撃が想定される状況になっているとし、周辺住民が安全に避難できることを前提とした想定を求めました。

 集会には、日本共産党の岩渕友参院議員のほか、野党の国会議員が参加しました。

(「しんぶん赤旗」2022年10月27日より転載)