四国電力に伊方原発の運転差し止めを求める裁判の第6次提訴が10月20日、松山地裁で行われ、愛媛60人、香川7人、高知5人、徳島2人、福島1人をはじめ89人が新たに提訴。2011年12月の第1次提訴以降、合わせて1500人を超える大原告団となりました。
新原告らは県庁で記者会見し、報告集会でも発言。松山市で三線工房を営む北村親雄さんは、今年1月に亡くなった、原告だった妻の遺志を継ぐために原告になったと述べ、「未来に対する責任として次世代に禍根を残したくない。あきらめることなく、やっていきたい」と訴えました。
内子町議(無所属)の塩川まゆみさんは、福島原発事故をきっかけに東京から愛媛にIターンしたが、その後、伊方原発が再稼働し、「なんで福島原発から250キロ離れている東京から、伊方原発40キロ圏内の内子に引っ越してきたのか」と言われたと紹介。
「輝かしい未来と原発は絶対に相いれない。南海トラフ地震など天災は止められないが、原発事故・人災は止められる」と決意を込めて訴えました。
伊方原発をとめる弁護団の薦田伸夫団長は、「伊方原発訴訟の現在」と題して記念講演しました。
(「しんぶん赤旗」2022年10月22日より転載)