市民団体「ストップ川内原発！３・１１鹿児島実行委員会」は１０月１４日、鹿児島市の九州電力鹿児島支社を訪れ、運転開始から４０年の運転期限が近づく、川内原発１・２号機の運転延長申請を原子力規制委員会に行ったことに抗議し、撤回を求めました。

　九電前に約３０人の市民が集まり、のぼり旗や横断幕を掲げて抗議。池辺和弘社長あてに、申請撤回を求める抗議文を担当者に手渡しました。

　抗議文では、運転延長の是非について、県の専門委員会の分科会で現在も検討中であり、その結果を待たずに申請を行うことは「県民をないがしろにする行為である」と指摘。地震、火山噴火による危険性が専門家に指摘されており、原発が老朽化すればさらに事故を起こす危険性が高まるのは当然だとして、申請撤回を求めています。

　向原祥隆共同代表は「事故は常に想定外で起きるもの。企業の利益のために危険な原発を延長し、県民を危険にさらすことは許されない」と語りました。

（「しんぶん赤旗」2022年10月15日より転載）