原発の使用済み核燃料に含まれる半減期の長い物質を分類・変換し、高レベル放射性廃棄物を減らす技術の研究開発について、文部科学省の作業部会は10月30日、日本原子力研究開発機構などの加速器施設(J‐PARC、茨城県東海村)に核変換実験施設を建設する計画の検討を提言する報告書案をまとめました。
J‐PARCには220億円程度をかけて核変換実験施設を建設する計画案があり、2015~16年度に建設を始めれば、20年前後に実験を始められる見込み。ただし、核変換の技術的なめどが立っても、実用化には大量の廃棄物を処理する施設の整備が必要となるため、報告書案は施設整備の在り方の検討も求めました。