国際環境NGO「FoE Japan」は8月26日、岸田文雄首相が24日打ち出した原発推進方針を批判する声明を発表しました。
声明は、「原発を無理に継続することは、国民にリスクとコストを押し付ける上、本当に必要な政策や投資を遅らせる」と指摘しています。
また、政府が挙げた原発推進の内容は東京電力福島第1原発事故後にまがりなりにも決められた原発の安全性をめぐる最低限のルールをないがしろにするものと批判。政府の方針表明は、注意深く議論すべき原発の再稼働や原発の安全性をめぐる議論に対して圧力を与えることになると懸念を表明しています。
さらに原発は不安定な電源であり、新設は計画から稼働まで長期間を要し、現在の需給ひっ迫の解決や緊急性を要する気候変動対策としては役に立たない指摘しています。
(「しんぶん赤旗」2022年8月27日より転載)