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核防護情報無断持ち出し・・柏崎刈羽原発 東京本社の社員

 東京電力は7月28日、東京本社社員が柏崎刈羽原発(新潟県)の核セキュリティー(核物質防護)に関する情報を責任者の許可を得ずに印刷し、無断で持ち出したと発表しました。情報の紛失や漏えいはなかったといいます。

 東電によると、原発の核セキュリティーに関する情報は資格のある社員しか取り扱うことができません。

 資格を持っていた、この社員は6月29日に同原発に出張し、テレワークのために情報を印刷して自宅へ持ち帰りました。印刷は許可なくできたものの、持ち出す際には事前に責任者の許可が必要でしたが、許可を得ていませんでした。7月3日に本人が気づき、責任者に報告しました。

 東電は再発防止策として、責任者の許可がなければ、システム上印刷できないようにしたといいます。

 同原発では、他人のIDカードを用いた中央制御室への入室や侵入検知装置が故障したまま放置されるなど核セキュリティーの不備が相次ぎ発覚。規制委が昨年4月、事実上の運転禁止を命令しました。現在、東電が昨年9月に提出した改善措置計画に基づいて規制委の追加検査が行われています。

(「しんぶん赤旗」2022年7月30日より転載)