オール福井反原発連絡会は7月27、28の両日、運転開始から45年がたち老朽化している関西電力美浜原発3号機(福井県美浜町)を再稼働させないため、杉本達治知事に要請するよう各市町に申し入れました。
関電は8月上旬にも再稼働させる方針です。
会は7市町を訪問し、美浜3号機について「あまりに古すぎるし、福島原発事故以来、長く運転していなかった」として再稼働させない要請を求めました。
同時に(1)福島原発事故の避難者訴訟で国の賠償責任を否定した先の最高裁判決によって原発に責任を負うべき国の姿勢が変わっていないか確認する(2)避難計画を改善する―などの3点を申し入れました。
美浜町で応対したエネルギー政策課の担当者は「今きいたことは必ず上に伝えます」と答えました。
会側は「美浜3号機は活断層の巣の中にある」と指摘。そのうえで、住民が大阪地裁に申し立てている美浜3号機運転差し止め仮処分の審尋で、敷地近傍に活断層がある場合の特別な考慮や、変位が生じない地盤に設置することを求める原子炉設置許可基準に反する実態が争点になっているとのべました。
(「しんぶん赤旗」2022年7月29日より転載)