私は福島県の出身です。国会に送っていただいて6年。「原発事故さえなかったら失われることのなかった命があり、当たり前の暮らしがある」―この言葉を胸に、福島原発事故の被害の実態を示しながら、原発ゼロの決断を政府に一貫して迫ってきました。
今も多くの人が避難生活を強いられているにもかかわらず、岸田政権はエネルギー供給を口実に「原発を最大限活用する」として再稼働を加速させようとしています。原発も石炭火力発電もゼロにして、省エネ、そして地域と共生する再エネ導入を思い切って進めることが、地域の雇用を増やし、地域の経済を元気にする力になります。エネルギー政策を抜本的に切り替え、新しい政治をつくるために全力で頑張ります。
物価の優等生といわれる卵が値上がりしているというニュースがありました。多くを輸入に頼る飼料が値上がりしているからです。肥料や飼料、燃油の高騰は農家の問題だけではなく、家計に直結する問題です。従来の枠にとらわれない直接支援の拡充が必要です。
気候危機など世界的な食料危機といわれるもと、農業を守ることは国民の命を守ることにつながります。農業を守り、食料自給率を引き上げることに責任をもって取り組む政治にご一緒に切り替えていきましょう。
(「しんぶん赤旗」2022年6月16日より転載)